残念ながら死んでしまいます。 業務開始3日目
どうも、こんにちは!
IT豚野郎です。
実際の勤務開始から一人前の豚飼いになるまでの日々を綴っていきます。
本日は入社3日目にしてハードル高めのお仕事。
へい獣の処理です!
よし頑張ろう!
いや、待て。へい獣ってなんだよ。
そうなんです。私も最初何言っているか理解できませんでした。
へい獣… 斃獣と書きます。
つまり、飼育途中で死んでしまった豚たちの処理です。
愛情かけて育てていますが、残念ながら生き物なので死んでしまうこともあります。
(淘汰する場合もありますがそれはまた後日)
豚は生まれてくる時は未熟児の状態で生まれてきます。
その分、頭数が多いので自然界ではバランスが取れているんですね。
そして、未熟児なので、出社直後はかなり弱いです。
人間は未熟児だと保育器にいれますよね?
豚はそんな設備はないので、本人の体力とお母さんのケア次第!
がんばれー!皆生き延びろー!そしておいしいお肉になれー!
まぁそんな祈りも虚しくやはり死んでしまう子は死んでしまいます。
死んだ豚は専用の冷蔵庫に入れておきます。そのままでは腐るし不衛生なので。
子豚ならばまだマシですが、大きい豚の場合は重労働…!
その後は一定量たまったタイミングで産業廃棄物業者さんが引き取りに来ます。
そうなんですよ。産業廃棄物なんです。
考えようによっては養豚場って豚肉を作る工場みたいなもんなんですよねー。
冷蔵庫→ショベルカー→業者さんのトラック という流れですが、
冷蔵庫からショベルカーへの積み込みは人力です。
先輩と一緒に亡くなった豚さんたちをえっちらおっちら積み込みます。
ちょっと心に来るな…
でもたぶんこれが一番心的にしんどい仕事なので最初にやれてよかったです。
終わってから、やりきった満足感とこの仕事を続けていけそうだという希望に満ち溢れてキラキラした笑顔をしている僕に先輩がぼそっと一言・・・
『夏はね…ウジが湧くんだよね…』
まじか、そうか。冬は別に辛くないのか。
冷蔵庫といえどそういうの湧くのか。考えるとえぐくなるな…
まぁでもプラスに考えるといきなりその状態からスタートじゃなく、
徐々にきつい状態になっていく方が心の準備ができますね!
ってことで本日の業務はこれまで!
また明日もよろしくお願いします!